イジワルな彼は私を溺愛しています ②
*side 和海
2月14日。バレンタインデー。
毎年嫌な日だった。
でも、今年は違う。有紀が俺の分を作ってくれる。有紀から一番に貰うつもりだったのに、有紀はもうあげてしまっているが今日は俺のチョコしか準備してないと言っていた。
有紀と別れて自分の下駄箱に行く。
「げっ」
下駄箱を開けるとドサドサっとラッピングされたチョコが落ちてきた。
「はぁ」
こうなることは分かっていたからあらかじめ持ってきていた紙袋に入れる。
最後の1つを入れた所でまたため息をつく。
これで紙袋はいっぱいになってしまった。
教室に入ると予想通り、机の上に翔が置いたであろうダンボール箱にチョコが大量に入っている。
「カズおはよー」
翔は気味が悪いくらい笑っている。
こいつも朝から沢山のチョコを貰ったのだろう。
「ああ。俺のチョコ生徒会室に運んどいて」
「嫌だ。重いし」
「そこら辺の女子に頼んどけばいいだろ。俺は今から有紀の教室に行くから」
俺は生徒会室にカバンを置いてから有紀の教室に向かう。
2月14日。バレンタインデー。
毎年嫌な日だった。
でも、今年は違う。有紀が俺の分を作ってくれる。有紀から一番に貰うつもりだったのに、有紀はもうあげてしまっているが今日は俺のチョコしか準備してないと言っていた。
有紀と別れて自分の下駄箱に行く。
「げっ」
下駄箱を開けるとドサドサっとラッピングされたチョコが落ちてきた。
「はぁ」
こうなることは分かっていたからあらかじめ持ってきていた紙袋に入れる。
最後の1つを入れた所でまたため息をつく。
これで紙袋はいっぱいになってしまった。
教室に入ると予想通り、机の上に翔が置いたであろうダンボール箱にチョコが大量に入っている。
「カズおはよー」
翔は気味が悪いくらい笑っている。
こいつも朝から沢山のチョコを貰ったのだろう。
「ああ。俺のチョコ生徒会室に運んどいて」
「嫌だ。重いし」
「そこら辺の女子に頼んどけばいいだろ。俺は今から有紀の教室に行くから」
俺は生徒会室にカバンを置いてから有紀の教室に向かう。