イジワルな彼は私を溺愛しています ②
10分経ってから紅茶が置かれた。
そして部屋の電気が消える。
「♪♪ハッピーバースディートゥーユーハッピーバースディートゥーユー♪♪」
有紀がそう歌いながら、ろうそくをさした2人で食べれるほどの小さいチョコレートケーキをテーブルに置いた。
「はい、ろうそく消して」
ふっと一息で消す。
「和海18歳おめでとう!!」
有紀が笑う。
「はい、誕生日プレゼント」
「開けてもいいか?」
「どうぞ」
プレゼントの箱のリボンをほどく。
「どう?」
チュ
俺の手元をのぞき込んだ有紀の額にキスをする。
「ありがとう」
「ん、はい」
有紀が顔を赤くしながらもフォークにのせたチョコレートケーキを俺に差し出してくる。
「食べてもいいの?」
意地悪く聞いてみる。
「っ//」
パクっ
有紀からの初めてのあーんは凄く甘かった。