イジワルな彼は私を溺愛しています ②
「それで、その短パンはどうして持ってきた?」
ゾクッ
和海の目がこれが本題だと告げていた。
和海はもうこの短パンで私がダンスの練習をしたことを分かっているだろう。
閻魔大王の顔に変化した和海を見たら分かる。
「ダンスの練習……」
「そこに男は?」
ゴクンッ
唾を飲みこむ。
この答えが私の命運を決めることは分かっている。
しかし、嘘をついたときが怖いから正直に答えるしかない。
「…………いました」
和海は目がすうっと細められた。
「ご、ごめんなさい……」
何か言わないといけないと本能で感じて謝った。
「お仕置き確定な」
和海は私の耳元でそう言ってから歩き出した。