イジワルな彼は私を溺愛しています ②
生徒会室に行って途中だった資料作りをした。

やる事リストも半分くらい終えた。

作る資料が多すぎるせいで私のタイピングスピードは今日だけで二倍くらい速くなっただろう。

半日だけでこんなにパソコンを使いこなせるとは思っていなかったが。

キーボードを叩いていると、とんっと肩を叩かれた。

誰かと思って振り向くといきなり唇が塞がれた。

「ん//」

和海の舌が私の口の中で暴れる。

「ぁん、、はぁ、、、ん」

生徒会室に私の息が響く。

「エロい声だな」

和海は一旦口を離して言った。

「そんなことな、、、ん」

また、塞がれる。

官能的な声だと自分でも分かっている。

だが、そんな声が漏れてしまうくらいに甘いキス。

「はぁ、、、ぁん、、ん」

和海のキスは格段に上手になっている。

優しく、激しく、私の反応を見て変えてくる。

「ん、、、はぁ」

「これ以上やったらとめられない」

和海は色っぽくお互いの唾で汚れた口元を手で拭った。

「有紀もエロくなったな」

ククっと笑いながら和海が言った。

「そんなことない」

私も口元をティッシュで拭きながら言った。

「ふーん、泊まり込みが終わったら覚悟しとけよ。それで、こんな時間まで何してんだ?他の奴らはもう寝たぞ」

「え?」

時計を見たらもう11時だった。

「資料作ってた。時間忘れてたみたい」

苦笑しながら言った。

私は仕事馬鹿にでもなるんだろうか。

「体でも壊したらどうするんだ。早くシャワーすましてこい」

「そうする」

私はパソコンの電源を落としてシャワー室に向かった。

体は少し熱を帯びていた。
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