イジワルな彼は私を溺愛しています ②
「はぁ」
なんか毒気に当てられた気がする。
クーラーのきいたこの涼しい部屋がやけに寒く感じて、生徒会室から出た。
途端に体がねっとりとした暑さに包まれる。
私は近くにある自動販売機まで行き、お茶を買って飲んだ。
ひんやりとした冷たさが体に染みる。
仕事もこのスピードでやれば午前中のうちに終わりそうだ。
飲みかけのお茶を持って生徒会室に戻った。
「み、水沢さん……」
入ると皆から変なものを見るような視線を向けられた。
「この仕事1時間でやったの?」
私がついさっき会計である川谷先輩に出した領収書を皆が見ている。
「そうですけど……」
私は何かいけないことをしたんだろうか。
「すごい!すごいよ!ぜひ、生徒会に入ろう!」
川谷先輩がいきなり私の方に来て、私の手をぶんぶん振って言ってきた。
川谷先輩は余程興奮しているのか、いつものおっとりとした感じが消えている。
「水沢さん本当にすごいよ!僕よりもこの領収書の方が見やすい!」
「あ、ありがとうございます…」
このテンションについていけない。
「将来、僕のアシスタントになってよ!僕会計士を目指してるから……」
「春樹」
和海の声に川谷先輩はビクッとして後ろを振り向いた。
そして、すぐに私の手を離した。
なんか毒気に当てられた気がする。
クーラーのきいたこの涼しい部屋がやけに寒く感じて、生徒会室から出た。
途端に体がねっとりとした暑さに包まれる。
私は近くにある自動販売機まで行き、お茶を買って飲んだ。
ひんやりとした冷たさが体に染みる。
仕事もこのスピードでやれば午前中のうちに終わりそうだ。
飲みかけのお茶を持って生徒会室に戻った。
「み、水沢さん……」
入ると皆から変なものを見るような視線を向けられた。
「この仕事1時間でやったの?」
私がついさっき会計である川谷先輩に出した領収書を皆が見ている。
「そうですけど……」
私は何かいけないことをしたんだろうか。
「すごい!すごいよ!ぜひ、生徒会に入ろう!」
川谷先輩がいきなり私の方に来て、私の手をぶんぶん振って言ってきた。
川谷先輩は余程興奮しているのか、いつものおっとりとした感じが消えている。
「水沢さん本当にすごいよ!僕よりもこの領収書の方が見やすい!」
「あ、ありがとうございます…」
このテンションについていけない。
「将来、僕のアシスタントになってよ!僕会計士を目指してるから……」
「春樹」
和海の声に川谷先輩はビクッとして後ろを振り向いた。
そして、すぐに私の手を離した。