イジワルな彼は私を溺愛しています ②
終わった〜〜!!
ついに、大量の仕事が終わった。
今の時刻。
12:48。
スピードMAXでやったかいがある。
この後は喫茶店に全力を注ごう。
私は大きく伸びをした。
グゥー
私は急いでお腹を抑えた。
しかし、時既に遅し。
皆が私の方を見た。
恥ずかしくて下を向く。
こんなに盛大に鳴らなくてもいいだろうが。
私のお腹は私に恥をかかせたいのか。
「何か食べに行くか?」
和海が言った。
「「「行く」」」
皆が私に気を使ってくれたのが分かる。
「有紀も行くぞ。支度しろ」
私はバックをつかんで和海について行った。
私はハンバーグ定食を食べていた。
考えてみれば、今日何も食べてなかったのだ。そりゃ、お腹も鳴る。
私は周りの会話を聞かずにご飯を口に運んでいた。
このハンバーグはデミグラスソースが美味しい。甘すぎず、辛すぎず。ハンバーグの肉汁と上手く合わさっている。
ぺろりと平らげてしまった。
「すいません」
「はい」
店員さんを呼ぶと、ほんのり顔を赤くした若い女性店員さんが来た。
まあ、このイケメン揃いのお客さんが来たらこうもなるか。
「いちごパフェください」
「かしこまりました」
私はデザートを頼んだ。
「有紀、あんな物食えるのか?」
和海が壁に貼ってあるメニューを指して言った。
「え…」
そこには2~3人前と書かれたいちごパフェの写真があった。
「もしかして、知らずに頼んだのか?」
頷く。
2~3人前なんて知らなかった。
「和海も食べてもらっていい?」
「ああ」
いちごパフェは2人で食べることになった。