イジワルな彼は私を溺愛しています ②
起きると、隣に和海がいた。

「おはよ」

「うん……今何時?」

「15時。他の奴らはモニュメント作りに行った」

私は体を起こして大きく伸びをした。

「喫茶店始めないと」

「何からするんだ?」

「まずは、学校にある机とイスの数を確認。それから喫茶店の規模を決める」

「机ならおよそ100台ある。そのうち喫茶店で使えるのは30台くらいだな」

30か。

短い時間で稼ぐため、行列はつくらないのがベスト。

そう考えると微妙な数だ。

接客担当は私を含めて8人。

そこから、和海とレジ係の山口先輩を抜いて6人。

1人5つの机を担当するから、妥当な数かもしれない。

それなら、次は店の形を考えないと。


色々考えることはある。

喫茶店を最高のものにしよう!
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