イジワルな彼は私を溺愛しています ②
「恥ずかしい?」

小さく頷く。

和海は鼻がくっつくくらい顔を近づけた。

「ほら、キス」

顔がかあっと赤くなる。

「キ・ス・し・て」

和海の息がかかってさらに顔が赤くなる。

「目、閉じて」

私は聞き取れるかどうか怪しいくらい小さな声で言った。

和海はそっと目を閉じた。

チュ

「……っ//」

恥ずかしいっ。

「そんなに赤くなって」

和海はもう目を開けていた。

「もう、着く」

和海は慣性で傾いた私の体を支えた。
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