イジワルな彼は私を溺愛しています ②
そして、和海がいるであろう生徒会室の扉を開けた。

和海の周りにはもう先輩方がいない。

「追い払ったの?」

それしかいなくなる理由がない。

「ああ」

和海の声がいつもより低い。

機嫌が悪いのか。

「何かあった?」

「なんにもない。それよりも校長はどうだった」

和海はも親衛隊の皆さんが伝えたのだろうか。

「サインに写真撮影をつけることになった」

「何で」

黒いオーラをまとい始めた。

「校長の希望で。協力してもらえる?」

「…………」

「和海?」

和海は私を見ながら何も言わない。

「どうしたの?」

「やってもいい」

「ありがと」

和海の返事は有難いが、和海の態度が引っかかる。
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