イジワルな彼は私を溺愛しています ②
「裸エプロン楽しみだな」
和海は立ち上がりながら口角を上げて言った。
冗談じゃない!!
「そんな恥ずかしいことするわけないでしょ!」
「お仕置きだからしょうがないな」
私の前に和海が立った。
「嫌!!何でお仕置き受けなきゃいけないの?!」
「そんなに喚くな。それよりも写真撮影について何もいいのか?」
「よくないけども!!写真撮影を入れたら接客係が減るから喫茶店は無理だし!!というか、話題そらさないでくれる?!」
「だから、喚くなって。有紀がいけないんだからな。皆呼ぶか?」
「私がいけないの?!ちょっと、お仕置きは嫌だからね!!」
「うるさい口は塞がないとな」
和海はそう言って、唇を重ねてきた。
「んー!んー!」
まだ怒りがおさまらない私は和海の体を叩くが、和海には全くこたえていない。
段々、私の力が和海に吸い上げられていくように体に力が入らなくなってきた。
「んん、、、、」
カクンと膝の力が抜けた。
和海が私を支えて、唇は離れない。
「ん、、ぁ」
「やっぱりエロいな」
和海は上機嫌だと声で分かった。
「ま、俺らのキスシーン見られてたけどな」
「えっ」
扉の方を見ると親衛隊の方々が私を見ていた。
……穴があったら入りたい。
「有紀のエロい声は俺のものなのにな」
和海はそう言いながら私の顔を自分の体に押しつけた。
そのおかげで私の羞恥心はほんの少しだけやわらいだ。