イジワルな彼は私を溺愛しています ②

「ですから、できるだけ早く始めます。後夜祭が始まるよりも前に、文化祭の終わりが近づいてきたら開店です。それまでにできる宣伝は全て行います。以上ですが質問はありますか」

「黒字で利益が出た場合それは何に使われますか?」

「生徒会の予算になります」

「いや、ならないな。俺らが遊ぶ金になる。どうせならお前らに30%やる」

生徒会の予算はもう決まっている。

これ以上増やす事も減らすこともしない。

俺の仕事が増えるから。

「そうなの?私もそれ参加していい?」

有紀の目が輝いた。

「ああ」

「やった!よし!私も写真撮影やる!!」

「おい。それはダメだ」

「嫌だ。やる!いい?和海は顔を怪我してるぶん売り上げに響くんだから私もやるの。売り上げが倍になるって言ってたし、それに写真撮影するだけ!」

するだけって、それが嫌なんだよ。

「別に減るもんじゃないし。目指せ!500個!!!」

「有紀様がいれば大丈夫です」

「大丈夫だって!ねぇ、今回は許して!終わったら何でも言う事聞くからさ!! 」

「ほぅ」

有紀は興奮しているのか自分でさっき言った言葉の重みが分かってないみたいだ。

「何でもやれよ?」

「いいよ。じゃ、写真撮影決定ね」

有紀は何を想像しているのか顔がにやけている
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