アヴァロンの箱庭
真冬=不登校の少年。


大量の白い錠剤=精神安定剤


凍てついた世界=現実が息苦しくて熱く感じた真冬の願った世界。幻想。


凍った人々=現実世界での記憶。現実に会った人間を氷に閉じ込めることで現実を忘れ去ろうとしている。人との繋がりを嫌う、自閉症の示唆。


イブ=真冬の妹。唯一真冬を支えてくれる存在だった為、全ての人間が凍結した幻想の世界にも現われた。『僕の部屋にはサンタクロースどころか家族すらやって来なくなっていたんだ。たった一人を除いて』の『たった一人』は妹のこと。本名は心音真夏。


この世界を出る為の条件=イブを殺せばそれは現実を選んだことを意味する為、幻想から脱出できる。


キャンパスに描く理由=凍った人々をより強く幻想の世界に定着させる為。幻想の世界を守る役目を担っているイブの日課となっていた。


ログハウス=真冬が無意識下で作った家。メルヘンチックで人里離れた場所で気の許せる存在と二人きり過ごしたいという彼の願いを具現化したもの。


世界の崩壊=雪の世界が幻想だと知り、現実と幻想の均衡が崩れることで生じた。同時にイブの存在意義も消滅し、彼女自身も凍結してしまう。


「――やっぱり僕は、君のことを殺してしまったよ」=イブをキャンパスに描いて幻想世界に定着させれば幻想世界の崩壊を避けることができたが、真冬はそれを選ばなかった為間接的にイブを殺してしまったという意味。


エンディング=最後の最後に幻想の世界を選ばなかったことで現実と向き合うことができるようになり、新たな一歩を踏み出そうとしている真冬の描写。
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