極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
思わずかぶりを振った。

「だってわたし、部品ですらないんだもん。せいぜい機械にさす油レベル。あれば部品が少しスムーズに動く、みたいな」

「うまい言い方だな」
彬良くんがちょっと笑う。

小さくてもいい。必要なパーツになれたらいいのに。

———まぁ、受けてもいいけど。

あまりにさらりと口にされて、あやうく意識を通過してしまうところだった。

「えっ!?」
とすっとんきょうな声をあげてしまう。

「う、受けるって取材を!?」

「その話をしてたんだろ」
あきれたような表情を浮かべる。

「ほんと!? いいの、彬良くん」

「ただし条件がある」

ほおづえをついて顔をそらした彬良くんが、視線だけすっとこちらに向けてくる。

「条件?」
首をかしげる。なんでだろう、いやな予感がする。

「そよかが俺のものになってくれたら、いいよ」


な、な、ななな・・・・・・
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