極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
「いつかニューヨークに出張することもあるかもしれないし。旦那さんは、うちの社員なわけだから、これからも元同僚としてよろしくね」
と美奈さん。

「もちろんです。わたしメールしますし、手紙も出します。慣れない英語の生活で、グチっちゃうかもしれないですけど」
なんせ向こうには彬良くん以外、知っている人は一人もいないわけで。不安がないといったら、嘘になる。

「あ、そうだ。そよかちゃんにお願いしようと思ってたことがあるんだ」
香織さんがそんなことを口にする。

「なんでしょう」
いなくなるわたしにお願いって。

「あのね・・・」

香織さんからの提案は、意外でもあり、嬉しくもあるものだった。
< 194 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop