極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
呆然とするわたしに、彬良くんはあくまでもクールに「そうしたら取材くらい受けてやるから」とのたまった。
そ、そうだった。取材を受けてもらうお願いをしてて、それで、いつのまにか結婚がどうとか。
どうすればいいのか分からないまま、視線はテーブルの上のトレイに落としたままだ。
じゃあ俺、会社に戻るからと、彬良くんが立ち上がるのが気配でわかる。
そうだ、彼は多忙を極める経営企画部所属で、でもこうしてわたしのために時間を割いてくれてて。
「まあゆっくり考えて」
と声が上から投げられて。
あの、と立ち去ろうとする彬良くんを呼び止めてしまう。
なにか、という表情で首をひねって見下ろす彼と見上げるわたしの視線が絡みあう。
「か、考えさせて」
「だからそう言ってるだろ」と頬をゆるめてわたしに告げて。
視線を前に向けながら、だいたい、とつぶやく。
「24年間待ってたんだから」
それってどういう・・・そう聞こうにも、彼はもう背を向けて歩き出していて。
後には途方にくれるわたしだけが残された。
そ、そうだった。取材を受けてもらうお願いをしてて、それで、いつのまにか結婚がどうとか。
どうすればいいのか分からないまま、視線はテーブルの上のトレイに落としたままだ。
じゃあ俺、会社に戻るからと、彬良くんが立ち上がるのが気配でわかる。
そうだ、彼は多忙を極める経営企画部所属で、でもこうしてわたしのために時間を割いてくれてて。
「まあゆっくり考えて」
と声が上から投げられて。
あの、と立ち去ろうとする彬良くんを呼び止めてしまう。
なにか、という表情で首をひねって見下ろす彼と見上げるわたしの視線が絡みあう。
「か、考えさせて」
「だからそう言ってるだろ」と頬をゆるめてわたしに告げて。
視線を前に向けながら、だいたい、とつぶやく。
「24年間待ってたんだから」
それってどういう・・・そう聞こうにも、彼はもう背を向けて歩き出していて。
後には途方にくれるわたしだけが残された。