極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
「しょうがないよ、理沙子さんとお母さん、わたしたちが生まれる前からの付き合いなんだから」
そもそもわたしたちの出会いは、その縁から始まった。
彬良くんがいちばん不本意なのは、わたしの翻意のきっかけが、理沙子さんとの会話だったっていうことみたいだけど。
もちろん理沙子さんの言葉がなくても、わたしたちは結ばれていただろうけど。遅いか早いかの違いだけで。わたしには彬良くんが必要だから。
彬良くんに言わせれば「母親に借りをつくったみたいで面白くない」のだとか。そんなことを口にする彼のことを、ちょっとかわいいと思ってしまった。
あきれるほど頭が切れてクールな彬良くんも、ちょっぴり意地悪なことを口にする彬良くんも、すねた表情をする彬良くんも、わたしのことを甘やかしてくれる彬良くんも、どの彬良くんも大好きで愛おしい。
「外国にいると、周りを気にせずに日本語で話ができるところがいいよな」
と彬良くんが言う。
たしかにそれはそうかも。誰もわたしたちが何をしゃべっているのか分からない。二人だけで秘密の話をしている気持ちになる。
そもそもわたしたちの出会いは、その縁から始まった。
彬良くんがいちばん不本意なのは、わたしの翻意のきっかけが、理沙子さんとの会話だったっていうことみたいだけど。
もちろん理沙子さんの言葉がなくても、わたしたちは結ばれていただろうけど。遅いか早いかの違いだけで。わたしには彬良くんが必要だから。
彬良くんに言わせれば「母親に借りをつくったみたいで面白くない」のだとか。そんなことを口にする彼のことを、ちょっとかわいいと思ってしまった。
あきれるほど頭が切れてクールな彬良くんも、ちょっぴり意地悪なことを口にする彬良くんも、すねた表情をする彬良くんも、わたしのことを甘やかしてくれる彬良くんも、どの彬良くんも大好きで愛おしい。
「外国にいると、周りを気にせずに日本語で話ができるところがいいよな」
と彬良くんが言う。
たしかにそれはそうかも。誰もわたしたちが何をしゃべっているのか分からない。二人だけで秘密の話をしている気持ちになる。