極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
ランチタイムはだいたいプレスの北川さんと香織さん、VMDの美奈さん、そしてアシスタントのわたしというメンバーで社員食堂で過ごすことが多い。
「あれ、噂をすれば王子じゃない」
香織さんが、竜田揚げを口に押し込みながら、視線を動かす。
みんなが自然とそちらに視線を向けて、ほんとだ、と美奈さんがつぶやく。
他のテーブルでも、ちらちらとそちらに視線が集まっているのが分かる。
その先、自販機のあるコーナーで足を止めた、一人の男性。
王子こと佐伯彬良、その人だ。東済大学大学院経済学部卒、経営企画部所属の26歳。大学院卒なので、入社二年目だ。
経営企画部、通称「経企(ケイキ)」は社の根幹ともいえる部署で、選ばれた人しか所属することはできない。
そこにあって、エースと呼ばれているのだから、彼のずば抜けた優秀さがうかがえる。
そして彼が王子と称される理由はそれだけではない。
「あれ、噂をすれば王子じゃない」
香織さんが、竜田揚げを口に押し込みながら、視線を動かす。
みんなが自然とそちらに視線を向けて、ほんとだ、と美奈さんがつぶやく。
他のテーブルでも、ちらちらとそちらに視線が集まっているのが分かる。
その先、自販機のあるコーナーで足を止めた、一人の男性。
王子こと佐伯彬良、その人だ。東済大学大学院経済学部卒、経営企画部所属の26歳。大学院卒なので、入社二年目だ。
経営企画部、通称「経企(ケイキ)」は社の根幹ともいえる部署で、選ばれた人しか所属することはできない。
そこにあって、エースと呼ばれているのだから、彼のずば抜けた優秀さがうかがえる。
そして彼が王子と称される理由はそれだけではない。