極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
第三章/付き合うってなんだろう?
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「それにしても驚きの展開だよねー」
北川さんの声は、どこか歌うようだ。
「そよかちゃんと王子が、幼なじみだったなんて」
「すみません、なんか言いそびれて・・」
「おかげさまで助かった、のかな」
デスクの上には、出版社から送られてきた色校が並べられている。色校は印刷に入る前の試し刷りのことで、ここで写真や文章の最終チェックをする。
人気雑誌『runway』の【いま、気になる男たち】という連載に、彬良くんが載ることになったのだ。
そこにワンカット、しかも後姿だけれど、同僚と休憩コーナーで談笑という設定で、恥ずかしながらわたしも写りこんでいる。
取材を受けるにあたって彬良くんが出した条件というのが、「同僚と写るカットがあったら、宮原そよかさんを」というものだった。
当然、なぜと問う北川さんに「幼なじみなんですよ」と彬良くんは告げたという。
表向き、彬良くんが取材を受けることを承諾したのは、北川さんの説得に心動かされてということになっている。
だから達成感は一人で噛みしめるしかない。
「それにしても驚きの展開だよねー」
北川さんの声は、どこか歌うようだ。
「そよかちゃんと王子が、幼なじみだったなんて」
「すみません、なんか言いそびれて・・」
「おかげさまで助かった、のかな」
デスクの上には、出版社から送られてきた色校が並べられている。色校は印刷に入る前の試し刷りのことで、ここで写真や文章の最終チェックをする。
人気雑誌『runway』の【いま、気になる男たち】という連載に、彬良くんが載ることになったのだ。
そこにワンカット、しかも後姿だけれど、同僚と休憩コーナーで談笑という設定で、恥ずかしながらわたしも写りこんでいる。
取材を受けるにあたって彬良くんが出した条件というのが、「同僚と写るカットがあったら、宮原そよかさんを」というものだった。
当然、なぜと問う北川さんに「幼なじみなんですよ」と彬良くんは告げたという。
表向き、彬良くんが取材を受けることを承諾したのは、北川さんの説得に心動かされてということになっている。
だから達成感は一人で噛みしめるしかない。