極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
第四章/いきなり!?同居
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彬良くんの仕事の話も聞かせて欲しい。そりゃわたしに理解できないこともあるだろうけど。
わたしの作った料理を食べながら、ってそういえば、手料理ってことはわたしのうちに来るってこと!?
今さらそんなことに気づいて、わけもなく早足になりながらマンションに帰りつく。
鍵を開けようとして玄関の前で、ふと違和感をおぼえて動きが止まる。そしてそのまま、凍りついた。
ドアスコープが———ない!?
スコープがはめ込まれているはずの場所が、ただの小さな穴になっている。
吸い寄せられるように顔を張りつかせると、そこからはまぎれもなく薄暗い自分の家の玄関が見える。
なんで、どうしてこんなこと・・・?
全身の血が冷たくなって、すぅっと引いてゆく。
鍵をかたく握ったまま、震える手は半ば無意識にバッグを探ってスマホを取り出している。
助けて———震える指がすべってうまく操作できない。さんざん失敗して、ようやくダイヤルする。
耳にスマホを押し当てて、呼び出し音が切れるか切れないかのうちに、わたしは彼を呼んでいた。
「もしもし? 彬良くん、助けて! 助けて」
彬良くんの仕事の話も聞かせて欲しい。そりゃわたしに理解できないこともあるだろうけど。
わたしの作った料理を食べながら、ってそういえば、手料理ってことはわたしのうちに来るってこと!?
今さらそんなことに気づいて、わけもなく早足になりながらマンションに帰りつく。
鍵を開けようとして玄関の前で、ふと違和感をおぼえて動きが止まる。そしてそのまま、凍りついた。
ドアスコープが———ない!?
スコープがはめ込まれているはずの場所が、ただの小さな穴になっている。
吸い寄せられるように顔を張りつかせると、そこからはまぎれもなく薄暗い自分の家の玄関が見える。
なんで、どうしてこんなこと・・・?
全身の血が冷たくなって、すぅっと引いてゆく。
鍵をかたく握ったまま、震える手は半ば無意識にバッグを探ってスマホを取り出している。
助けて———震える指がすべってうまく操作できない。さんざん失敗して、ようやくダイヤルする。
耳にスマホを押し当てて、呼び出し音が切れるか切れないかのうちに、わたしは彼を呼んでいた。
「もしもし? 彬良くん、助けて! 助けて」