極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
「サムターン回しか盗撮が目的でしょうね」
彬良くんの通報でやってきた警察官は、あっさりとそう説明した。
「こうしてドアスコープを抜いて、そこから特殊な器具を挿し入れて解錠して空き巣をするか、あるいはこの穴から盗撮目的ということも考えられます。今回はスコープが抜かれただけなので、ひょっとしたら途中で誰か人が来たのかもしれませんね」
「どうしよう、助けて!」取り乱して助けを求めたわたしに、彬良くんは電話口で冷静に、その場を離れるように指示した。
「近くの人の多いカフェとかファミレスに入って待ってろ。すぐに行くから」
「うん・・」お守りのようにスマホを握りしめてうなずいた。
言ったとおり、すぐに息を切らせて駆けつけてくれた彬良くんとふたりでもう一度わたしのうちに向かった。
家の中には入らずドアの前で彬良くんが110番通報した。
ほどなく警察官がふたりやって来て、彼らに鍵をわたして解錠してもらった。
警察立会いのもと自分の家に入る。幸い不審者が潜んでいることはなく、盗難の形跡もなかった。
「いちおう監視カメラの映像の検分はしますが、おそらく非常階段のフェンスを乗り越えて侵入してきたと思うので。そうなると映ってないでしょうね」
彼らにとっては仕事だからしょうがないけど、まるで世間話をしてるみたいな口調だった。
彬良くんの通報でやってきた警察官は、あっさりとそう説明した。
「こうしてドアスコープを抜いて、そこから特殊な器具を挿し入れて解錠して空き巣をするか、あるいはこの穴から盗撮目的ということも考えられます。今回はスコープが抜かれただけなので、ひょっとしたら途中で誰か人が来たのかもしれませんね」
「どうしよう、助けて!」取り乱して助けを求めたわたしに、彬良くんは電話口で冷静に、その場を離れるように指示した。
「近くの人の多いカフェとかファミレスに入って待ってろ。すぐに行くから」
「うん・・」お守りのようにスマホを握りしめてうなずいた。
言ったとおり、すぐに息を切らせて駆けつけてくれた彬良くんとふたりでもう一度わたしのうちに向かった。
家の中には入らずドアの前で彬良くんが110番通報した。
ほどなく警察官がふたりやって来て、彼らに鍵をわたして解錠してもらった。
警察立会いのもと自分の家に入る。幸い不審者が潜んでいることはなく、盗難の形跡もなかった。
「いちおう監視カメラの映像の検分はしますが、おそらく非常階段のフェンスを乗り越えて侵入してきたと思うので。そうなると映ってないでしょうね」
彼らにとっては仕事だからしょうがないけど、まるで世間話をしてるみたいな口調だった。