極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
小・中・高とほぼ一緒に通学していたわたしたちだけど、あるとき、たしか中学生のころ、一人で通学したいと彬良くんに告げたことがあった。
他の女の子に妬まれるのが嫌だとか、そんな理由だったと思う。
彬良くんは「分かった」とあっさりうなずいた。
そんなわけで一人で通学電車に乗って驚いた。たった数駅なのに、人込みに押しつぶされそうになるし、一週間で二回も痴漢にあった。
今までずっと彬良くんが守ってくれていたことにようやく気づいて、わたしの反抗期(?)はわずか一週間で終わった。
「また一緒に通学したいの」
「いいよ」
そして今も、この通り彼に守られている。
運ばれてきたそばは、更科そばっていうのか細くて色が白い。するすると口に入ってお腹におさまる。
蕎麦湯まで飲むと、すっかりお腹も満たされてようやく人心地ついた。
食事を終えて店を出て、さて家に帰ろうと無意識に考えていて、ああそうだったと気づいて一瞬足が止まった。
自分の家に戻れない心もとなさがあらためて胸にしみる。
そんなわたしの胸の内を知ってか知らずか、彬良くんがわたしの手をとって歩き出す。彼のうちへ。
他の女の子に妬まれるのが嫌だとか、そんな理由だったと思う。
彬良くんは「分かった」とあっさりうなずいた。
そんなわけで一人で通学電車に乗って驚いた。たった数駅なのに、人込みに押しつぶされそうになるし、一週間で二回も痴漢にあった。
今までずっと彬良くんが守ってくれていたことにようやく気づいて、わたしの反抗期(?)はわずか一週間で終わった。
「また一緒に通学したいの」
「いいよ」
そして今も、この通り彼に守られている。
運ばれてきたそばは、更科そばっていうのか細くて色が白い。するすると口に入ってお腹におさまる。
蕎麦湯まで飲むと、すっかりお腹も満たされてようやく人心地ついた。
食事を終えて店を出て、さて家に帰ろうと無意識に考えていて、ああそうだったと気づいて一瞬足が止まった。
自分の家に戻れない心もとなさがあらためて胸にしみる。
そんなわたしの胸の内を知ってか知らずか、彬良くんがわたしの手をとって歩き出す。彼のうちへ。