なぜか1番大好きなアイツ
私は、裏方希望だからどんな喫茶店だろうが関係ないなぁ。
「彩綾ちゃんメイド役でいー?」
不意に真田くんに言われた。
え、……は?
いつのまにそんなことになってんの!?
「えぇっ!…私がメイド役なんて無理だよ」
私が反論した途端、ざわざわしだす教室内。
「えー!彩綾のメイド姿見たいのに〜」
「ねぇ?彩綾のメイド姿写メ撮りた〜い」
「俺も…彩綾ちゃんのメイド姿見たいなぁ」
「ばっーか!お前妄想すんな。みんなの汚れない彩綾ちゃんだから」
え…えぇ〜?
なんで私がメイド姿にならないといけないの!?
「はい、みんな見たいし、俺も見たいし彩綾ちゃんはメイド役で決〜定」
勝手に決めるなっと真田くんに言おうと思ったら…、
「いぇーい!」
「彩綾のメイド姿は……絵になるに違いないっ!」
なぜかみんなが盛り上がってしまい…言いにくくなった。
その中で、不服そうな私を見て恵麻は爆笑してた。