なぜか1番大好きなアイツ
こっそりため息をつく。
このカオスな状況で会議なんて出来るわけなく、頼りない3年の先輩がただただ前で喋ってるだけ。
「でっ、ですので!…えー、と……メイド喫茶と執事メイド喫茶は、少し被ってるのでじゃんけんしてくださいぃー……」
おどおどと、みんな聞いてないのに話をまとめる先輩。
女子は、全員真田くんに夢中で聞いてないし。
男子たちもなぜか…こっちを見てるし。
…真田くんは男でも虜にするのか……??
そう思ったけど、すっごい視線を私までもが感じる。