ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
決意~光輝side。
夜、7時前。
「翼咲、俺今日はもう帰るからな」
俺はベットの上で、上半身を起こしあげている翼咲の頭をそっと撫でた。
「ん。光輝、明日も来る……よな?」
翼咲は不安そうな顔をして俺を見た。
翼咲……。
俺は、こいつが本当はすげぇ寂しがり屋で、怖がりなのを知ってる。
……妖斗の方が重症かもしれんが、そうだとしてもこいつも充分怖がりで寂しがり屋だ。
こいつは、妖斗より多少人のことを信頼してるだけだ。
「……いわれなくたって来るよ、お前は俺の親友なんだから」
「ん」
俺は翼咲の背中を軽く叩いて、病室を後にした。