ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
いつだって、許可なんてもらえないと思っていた。
全部奪われて、奪い返す力もなくて。
何もかも壊された。
それでも、この人達だけ……。
当たり前のように俺を赦すんだ。
同情じゃないと思っていいのかなんて、
よく分からない。
……でも、同情じゃないと思いたい。
「それじゃあ、ショッピングモール行こっか」
真凛さんは片手を差し出し、俺に笑いかけた。