ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
5人でショッピングモールに足を踏み入れると、
俺は見たこともない景色に目を疑った。
溢れんばかりの人がいて、
みんなみんな楽しそうに笑ってる。
「じゃあ真凛とあたしは洋服見てくるから、夜7時にファストフード前でよろしく」
「あぁ、またな聖梨奈」
聖梨奈さんは光にぃを見ていい、真凛さんは俺から手を離した。
「妖斗、また後でね?」
背伸びをして真凛さんは俺の頭を撫でる。
「妖斗と翼咲からのクリスマスプレゼント、楽しみにしてるね?」
クリスマスプレゼント……?
「はい?」
「毎年男が女のプレゼント用意して、女が男のプレゼント用意してんの。今年は俺と妖斗が真凛で、光輝が聖梨奈。まぁ、聖梨奈が光輝持ちなのは毎年だけど」
隣にいた翼にぃが耳打ちしてきて、俺は真凛さんの顔を見てしっかりと頷いた。
「そうそう光輝、……あたしも楽しみにしといてあげるから」
聖梨奈さんは少しだけ頬を赤くしてそう言ってから、真凛さんと共に洋服屋へ向かった。