ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
イヤリングとピアスが売っているコーナーを見つけると、
俺はそこから真凛さんに合いそうなものを探した。
……真凛さんって、可愛いの好きそう。
女の子っぽい奴。
ふと、俺は暁色のピアスが目に止まった。
兄さんの名前と同じ暁色に、
ハート型をした大きなピアス。
派手だけど、真凛さんって髪色ピンクだし、暁色って濃いピンクに似た色をしてるから、似合う気がした。
「……これにする」
「へぇ、いいんじゃないか?派手なのが真凛っぽい」
光にぃはニヤニヤとしながら言った。
「あぁ。喜ぶだろうな、あいつは」
翼にぃに背中を軽く押され、俺はレジへ向かった。