ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
《ねぇ、それ私とばっちり受けてない?
翼咲が勝手に言ったんでしょー!!》
「うっ……」
俺は思わず、言葉に詰まった。
完全に図星だ……。
《なーんて、嘘嘘。ありがとう。……初詣、楽しみにしてるね?》
「ああ、…………俺も」
電話が切れる直前、俺は聞こえるか聞こえないかくらいの声で、賛同の言葉を発した。
「つーばさ!」
その時、後ろから随分と楽しそうな光輝の声が聞こえてきた。