ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
俺はベットに座る桃華の右肩に、自分の背中を押し付ける。
「ん、遊ぶ」
こうやってそばにいると、落ち着くんだ。
なんで好きになったのかなんて、よく分からない。
でも、俺はこいつがすげぇ大事だ。
「……翼咲、腕痛い?」
桃華は、俺の右腕の手のひらに触れた。
「んー、少し?そんな言うほど痛くない」
「そっか、よかった!!」
桃華が、嬉しそうに口元を綻ばせた気がした。
その可愛さが見たくて、俺は振り向いて桃華の顔を見る。
「どうしたのー?」
俺と目があった桃華は、笑うのをやめ、また不思議そうな顔をする。
……かわいい。
「…………何でもねぇよバーカ」
「むーっ!何よそれ!!」
悪態をつくと、桃華はプーっと頬を膨らませた。