ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
俺は、そっと枕元にプレゼントを置いた。
「翼咲、起きて。なんでいるの?」
いつの間にか眠っていたのか、桃花に肩を揺さぶられ、俺は目を覚ました。
「ん、メリークリスマス桃華」
「…………なんで来たの?このプレゼント、翼咲が?」
俺が笑いかけると、桃華は不思議そうに首を傾げた。
「桃華、好「ダメ!!」
桃華は人差し指を立てて、俺の口を塞いだ。
「いや、言わせてくれ。俺は、あんたを愛してる」
俺はその指を振り払い、桃華を抱きしめた。
「…………あたしも、好きだよ」
桃華はそう泣きながら言った。
その言葉だけで、今は十分だった。