ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
「さぁさぁ、お次はお待ちかねプレゼント交換と行きますか!」
食事を終え、リビングルームでお菓子を食べながらソファに座って雑談をしていると、真凛がそんなことを言ってきた。
「そうね」
隣にいた聖里奈が、俺に笑いかけてくる。
「……えっと、聖里奈メリークリスマス」
俺は、リビングルームの隅においていたプレゼント袋を取りに行き、それを聖里奈に手渡した。
「ありがとう。……光輝も、メリークリスマス」
ほんのりと頬を赤らめ、聖里奈は膝の上に置いていた大きめのショルダーバッグからプレゼント袋を取り出して、俺に渡してきた。
「開けちゃうわね。わっ、可愛いオフショルダーね。ありがとう光輝」
御満悦の聖里奈を見て、思わず頬が緩んだ。
「俺も開けるな」
聖里奈に頷かれ、プレゼント袋を開けると、出てきたのはグレーの革ジャンだった。
「光輝にはやっぱ髪と同じその色が1番似合うと思って。探すの苦労したのよ?」
「マジか!サンキューっ!!」
俺は、革ジャンを抱いた。