ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
迷い~妖斗side。
ピンポーン。
「はーいよ」
家のインターホンが鳴り、光にぃは慌ててドアを開けに行った。
真凛に巻かれたマフラーを首から取り、ダイニングルームのドアを開けてその様子を伺うと、玄関にいたのは知らない大人の男女の人が2人。
「久しぶりだな、光輝!!」
「翔太さん、来るなら教えてくれればいいじゃないすか!」
光にぃは、翔太と呼んだその人を見て嬉しそうに笑った。
「久しぶり、光輝!!」
女の人は、光にぃにそうそうに抱きついた。
「ちょっ、優姫(ユウヒ)さんやめて下さいよー」
光にぃは少しは頬を赤らめてるけど、別に嫌がってはいない。
誰だ?
「もう照れちゃって。あたしの可愛い義息子」
優姫と呼ばれたその人は、今度は光にぃにキスをした。
「……いや、本当にもうそろそろ勘弁して」
流石に嫌なのか、光にぃは抵抗した。
息子?
あ、義息子か。
「「しょっ、初代白龍総長八尾翔太様っ、
同じく初代姫八尾優姫(ヤオユウヒ)様!!
お久しぶりです!!」」
突如、玄関に行き聖里奈と真凛は
お辞儀をして叫んだ。
取り残された俺は、放心状態。