ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
光にぃと翔太さんと優姫さんの後ろにいる聖里奈と真凛も、苦笑いをしていた。
「フフ、いいよいいよ。可愛いじゃん?ちっちゃい時の光輝みたいで」
優姫さんはそう言い、俺に近づいてきた。
え。
いや、ちょっと待って。
この状況詰んでないか?
「……優姫さん、多分そいつに近づかない方がいいです。そいつ、女性恐怖症みたいなもんなんで」
「え、そうなの?どれ、試しに」
気が付けば、優姫さんに紺色の髪を触られ、
体を抱きしめられていた。
「うっ……」
自分の顔が、徐々に青ざめてくのがわかった。
……なんか、すごい吐きそう。
「はい、優姫さん離れてくださーい。
妖斗、吐くなら流しいって」
光にぃが俺の体を後ろから抱え、無理矢理優姫さんから離れさせた。
「ゲホッ!!」
風呂場に隣接した流しに行ったら、本当に吐いた。