ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
「妖斗、そんなの分からないだろ。それに俺は、お前が馴染めるかじゃなくて、お前の意思を聞いてんだよ。
お前は、学校に行ってみたいか?」
翔太さんは、俺に熱い視線を向けていた。
行きたくないと思った日なんてない。
俺だって、普通の生活がしたかった。
ちゃんと、青春時代というものを過ごしてみたかった。
でもだからって、今更欲しいですかって聞かれて、欲しいよって泣き叫んで、それでどうなる?
今まで、どうにもなってこなかった。
欲しいものは、全部手に入ってこなかった。