ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
真凛……っ。
なんで、今気づく。
恋なんか、俺はしたらいけないんだよ。
利亜さんの声を聞いて、もう俺は、ここにはいれないんだと思った。
そう思ったら、1番最初に会えないのが嫌だって思ったのは、光にぃでも翼にぃでもなくて…………真凛だった。
「アホかよ、マジ」
……ああ、クソ。
「楽しかった、な……っ」
俺は瞳からこぼれ落ちた涙を拭い、眠っている兄さんの腕に触れた。
「…………バイバイ」
きっと、もうここには来れない。
………俺は、二度と兄さんには会えない。