ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
喰蝶~光輝side。
透き通るような金色の髪をした女は、そう言って妖斗を睨みつけていた。
「は?、馬鹿犬?」
何だそれ。
妖斗は顔を俯かせて、今にも泣きそうな顔をして身体を震わせていた。
「……てめぇ、どういうつもりだ?
ああ?
誰がてめぇなんかにこいつをやるかよ」
殺気を含ませた眼光で、俺はその女を睨みつけた。
「いいえ、あたしには貰う権利があるわ。だって、あたしはそのバカの育て親なのよ?」
……育て親?
「おい妖斗、まさかこの前翼咲にいってた女って……」
隣にいた妖斗は、俺のその言葉に無言で頷いた。
………マジかよ。
こいつが、妖斗を監禁した張本人?