ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
制裁~妖斗side。
「ん……っ」
目を覚ました俺は、鉄で作られたような何処も彼処も灰色の真っ暗な部屋の中にいた。
顔を上げると、自分の腕がバンザイされ、両手首が縄で縛り付けられていたことに気づいた。
下を見ると、足首も縄で同じように縛り付けられていた。
はぁ……。
「ざまぁないな」
そう他人事みたいに俺は呟く。
直後、部屋のドアが開き金髪をした利亜さんが部屋の中に入ってきた。
「あら、起きたの妖斗。おはよ」
「……っ!!」
利亜さんは俺の体の上にまたがり、奪取されたのかマフラーが巻かれてない首筋を舐めた。