ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
「ま、りん……?」
目を開けた妖斗は、掠れた声でゆっくりと呟いた。
「妖斗っ!!」
真凛は妖斗を抱きしめ、泣いた。
「……ま、真凛、痛い」
「えっ、あっ、ごめん」
妖斗がそう言うと、真凛は罰が悪そうな顔をして、すぐに手を離した。
「光にぃ、喰蝶は……?」
「ああ、警察に捕まったよ。利亜もな」
俺はそっと、妖斗の頭を撫でた。
「……利亜って、誰?」
そういい、妖斗は首を傾げた。
「は?」
……ちょっと待て。
これは一体どういうことだ?
妖斗の言ったその言葉に、俺達は全員驚愕した。
ガラッ
「6人とも、ちょっといいか。妖斗はもうちょっと寝てな」
直後、空我先生が病室に入ってきて、妖斗を除いた俺達6人は別室に案内された。