ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~






「ま、りん……?」



目を開けた妖斗は、掠れた声でゆっくりと呟いた。




「妖斗っ!!」

真凛は妖斗を抱きしめ、泣いた。



「……ま、真凛、痛い」




「えっ、あっ、ごめん」




妖斗がそう言うと、真凛は罰が悪そうな顔をして、すぐに手を離した。




「光にぃ、喰蝶は……?」




「ああ、警察に捕まったよ。利亜もな」




俺はそっと、妖斗の頭を撫でた。




「……利亜って、誰?」


そういい、妖斗は首を傾げた。



「は?」


……ちょっと待て。




これは一体どういうことだ?




妖斗の言ったその言葉に、俺達は全員驚愕した。



ガラッ



「6人とも、ちょっといいか。妖斗はもうちょっと寝てな」




直後、空我先生が病室に入ってきて、妖斗を除いた俺達6人は別室に案内された。





< 256 / 275 >

この作品をシェア

pagetop