ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
「……妖斗、ここにいるのは全員お前の家族で、友達だ。あんま心配かけんなよ……」
翼にぃはそのまま俺の体を優しく抱きしめた。
「……っ、ごめんなさい……っ」
涙がとめどなく溢れる。
カサブタが剥がされた肩が触れられて傷んだけれど、そんなことには構わず、俺は抱かれ続けた。
「少しは頼れよ、俺らを。……自ら捕まりにとか行ってんじゃねーよ」
「うんっ、うんっ!!」
俺はその言葉に、ただただ頷くことしかできなかった。