ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
一気に人が減り、病室の中は4人になった。
「ひあ、翔太さん……腕」
翔太さんの腕は右腕が骨折し、ギプスが巻かれていた。
ヤバい。
今気づいた。
……完全に俺のせいじゃん。
「すいません、俺のせいで」
「はぁー。あのなぁ、息子を守って怪我をして俺のせいとか、言われた身にもなってみたらどうだ?……俺はお前が無事ならそれでいいよ」
翔太さんはそう言い、困ったように笑った。
そして、俺の頭を左手で撫でる。
「妖斗……頑張ったな」
そう言われただけで、俺はまた泣きそうになってしまった。
……ねぇ兄さん、話したいことが山ほどあるんだよ。
俺の話聞いて、笑ってよ。
早く会いたいな……。