ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
………ずっとそうだった。
俺はいつだって奪われる側で、生きるには仕方がないとはいえ、許される筈もないことをしてきたどうしようもない子供で。
そんなクソったれに、今更なんの悪意もない救いの手が差し伸べられる?
差し伸べられるわけないだろうが!!
身体を売り始めた一番の理由は金が必要だったからだった。
二番目の理由は、一人が嫌いで、寂しかったからだ。
誰かに寂しさを埋めて欲しかった。
どうしようもない寂しさを、身体を売って必死で埋めたかった。
自分が傷ついて壊れることで他者が笑うなら、それで構わないと思った。
誰かに笑って欲しかった。
どんなことをされてもいいから、必要とされたかった。
利用されたかった。
たとえどんな方法でも、利用されてれば、寂しくないから。
そんな俺は……歪んでる?
狂ってる?