ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~




………ずっとそうだった。





俺はいつだって奪われる側で、生きるには仕方がないとはいえ、許される筈もないことをしてきたどうしようもない子供で。


そんなクソったれに、今更なんの悪意もない救いの手が差し伸べられる?


差し伸べられるわけないだろうが!!


身体を売り始めた一番の理由は金が必要だったからだった。

二番目の理由は、一人が嫌いで、寂しかったからだ。

誰かに寂しさを埋めて欲しかった。


どうしようもない寂しさを、身体を売って必死で埋めたかった。


自分が傷ついて壊れることで他者が笑うなら、それで構わないと思った。


誰かに笑って欲しかった。

どんなことをされてもいいから、必要とされたかった。


利用されたかった。

たとえどんな方法でも、利用されてれば、寂しくないから。



そんな俺は……歪んでる?





狂ってる?



< 28 / 275 >

この作品をシェア

pagetop