ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
歓迎。
「ふーん?
じゃあ、俺と聖理奈と妖斗と真凛の4人な」
聖理奈?
「ちょっとー、本人がいない所でそういうの言わないでくんない?」
栗色の髪をなびかせた少女は屋上に入ってく
るなり、そう不満げに言った。
「いいだろ別に。幼馴染なんだし」
光輝さんは聖理奈さんを見て、少しだけ頬を赤らめていた。
「誰がダメなんて言ったのよ。全く、あんたはあたしがいないと何も出来ないんだから」
「お前なぁ……」
光輝さんはため息をついて聖理奈さんを見ていた。
……仲いいのか。
「あ、あんた新入り?
ウチは聖理奈。佐伯聖理奈(サエキセリナ)。光輝の幼馴染で、一応副総長だからよろしく」
え、この人副総長かよ……。
女なのに。
「……は、はい」
「お前、ちゃんと下っ端連れてきたんだろうな?」
「あったり前でしょ!!」
やりとりが軽やかすぎてもはや漫才っぽいな。