ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
俺は店員と当たり障りのない話をして結局ガーベラの花束を買うことに決め、花屋を後にした。
花束を持ち、俺は病院に向かって歩き出した。
駅から10分ほど歩くと、長谷川総合病院と書かれた大きな門が見えた。
門を通り過ぎ、さらにその先にあった自動ドアを通って病院に足を踏み入れる。
「……次楽暁斗の見舞いに来ました」
受付にいた看護師の人にそう言い、名簿に名前を書く。それから、俺はエレベーターで10階まで向かった。