ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
泣いても変わらない~翼咲side。
「妖斗、翼咲ー、飯できたぞ」
光輝が部屋に入っきて、笑って言う。
「翼咲、お前それ……妖斗に見せてよかったのか?」
ドアによりかかっていた光輝は、俺の血塗れた右腕を見て青ざめた。
「あぁ、昔のことも話した。この傷だって、俺が見せたかったから見せた」
俺は立ち上がり、そう言って光輝のところまで歩いた。
妖斗は何も言わずに後ろからそっとついてくる。
「へぇ、そうか。
家を2日空けてただけで悪化させて帰ってくるってことは、手当される覚悟くらい出来てるんだろうなぁ?」
「え」
光輝は大層ニヤついた笑みを浮かべて俺を見た。
悪寒がした。
これはマズい……。