ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
「まぁ、もうすぐこいつを拾ってから4年目になるしな」
光輝はそう言い、雑に俺の頭を撫でた。
「……うっさい」
俺は光輝の撫でる手を振り払った。
「いや、お前顔赤いわ」
光輝は大して傷ついた素振りも見せずに、冷静に突っ込んだ。
「なっ……」
俺は思わず、言葉に詰まった。
時々こうやって気まぐれに兄貴ヅラされるの調子狂うんだよなぁ……。
……まぁ、そういうとこも嫌いじゃないんだけど。
「もうすぐ、年明けますもんね……」
妖斗は下らないやりとりをする俺達を見て、どこか切ない顔をして言った。
現在時刻は、12月の中旬も過ぎた18日の夜7時半だ。
年明けまで、後2週間もない。