ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
「なっ!?……んなこといったらお前の光輝さんも変なんだよ!!さん付けするほど大人でもねぇよお前!」
照れた俺は、光輝に負けじとばかりに抗議する。
言えない。
独りっ子で、その上親に捨てられて生きてきたから、弟ができてにぃって呼ばれて、本当はかなり嬉しかったなんてことは。
「へぇー?、命の恩人にその言い方は良い度胸だな」
頬杖をついた光輝が余りにも笑顔でいうので、俺はつい悪寒がした。
あ、こいつキレたわ。
「……妖斗」
「は、はい?」
何故か怒りの矛先が妖斗にいく。