ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
「妖斗、俺はそんなつもり……「そんなつもりがないなら、それを証明しろよ」
ガンッ
「いっ!!」
俺は光にぃの頭を掴み、PCのキーボードの上に叩きつけた。
光にぃの額から血が流れ、それは床にペチャッと気味が悪い音を出してこぼれ落ちた。
「……おい妖斗、てめぇ光輝に何してんだよ」
翼にぃは突如椅子から立ち上がり、俺の片足を引っ張って、体を床に押し倒した。
「……翼にぃはいいよね。
光を知れて。
ねぇ翼にぃ、あの記事みてどう思った?
凄惨だと思ったでしょ?」
「それは……っ」
図星なのか、翼にぃは
案外簡単に言葉に詰まった。
ほら、やっぱり。
俺はあの日、善意で助けられたのではない。
……死にそうになっているのを、同情されたんだ。