ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
信じたかった。
“ねぇ妖斗、育て親のこの私に口答えする気?”
“言う通りにしなさいよ、バカ妖斗”
“あんたはあたしの犬なんだから”
ベッドに寝っ転がって、俺は利亜さんに言われた数々の言葉を思い出していた。
“妖斗!!”
“死んでも俺から離れんな”
つづけて光にぃの言葉が頭によぎった。
暗すぎた世界にいた俺には、
そういう言葉は眩しすぎて、
信じたら、一瞬で壊れる気がしてくる。
“妖斗!!”
……同情?
善意?
どっちが真実?
…………俺にはわからない。