藤堂さん家の複雑な家庭の事情
「うん。翡翠君が言ってた。母ちゃんは親バカだって。オレを褒めすぎだって」
「そうかもね」
「そうなの?」
「多分、そうなんだと思う」
「そっか」
「けどさ」
「うん?」
「それでもいいしね。親バカでも何でもいいし。バカになるくらいあたしは琢が可愛くって仕方ないんだから。親バカになれる事が有り難いわ」
「んー、難しくって分かんないけど、母ちゃんは親バカって事?」
「そう。親バカって事」
「そっか」
「ケーキ全部食べちゃいな」
「でも藍子の……」
「藍子のは明日また買ってくるから、それは食べちゃっていいよ」
「本当?」
「本当。琢が我慢する事ない」
「んじゃ、食べる」
「うん。食べちゃいな」
「母ちゃん」
「うん?」
「一口あげる」
「そうかもね」
「そうなの?」
「多分、そうなんだと思う」
「そっか」
「けどさ」
「うん?」
「それでもいいしね。親バカでも何でもいいし。バカになるくらいあたしは琢が可愛くって仕方ないんだから。親バカになれる事が有り難いわ」
「んー、難しくって分かんないけど、母ちゃんは親バカって事?」
「そう。親バカって事」
「そっか」
「ケーキ全部食べちゃいな」
「でも藍子の……」
「藍子のは明日また買ってくるから、それは食べちゃっていいよ」
「本当?」
「本当。琢が我慢する事ない」
「んじゃ、食べる」
「うん。食べちゃいな」
「母ちゃん」
「うん?」
「一口あげる」