藤堂さん家の複雑な家庭の事情
「明後日の俺の休みにヤリまくるってのが条件な」

「え? 今はシないの?」

「シてえか?」

「え? シたいって言ったらいくらくれるの?」

「てめえ、この野郎」

クスクスと笑う藍子を、同じように笑った翡翠は強く抱き締め、その髪に顔を埋める。


藍子の熱を肌で感じる翡翠は、ここ数日の疲れが取れていくような気がした。


藍子の匂いと熱に包まれているような気持ちになる翡翠は、藤堂家のこの穏やかな日々がずっと続けばいいと密かに願う。



【不可解な兄】
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